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[コメント] となりのトトロ(1988/日)

矢張りちょっと物足りなさを感じる。『カリオストロの城』でのクラリスに対するルパンの想いやラナに対するコナンの想い(或いは各々その逆)が懐かしい。確かに、サツキのメイに対する想いが負けないぐらいの熱烈さで描かれているのだが、それでも宮崎駿には恋を描いて欲しいと思う。
ゑぎ

 また、私にとってこの映画が物足りなく感じるもう一つの決定的要因は宮崎駿らしい「落下」のイメージが希薄だからだ。宮崎駿は一般的に云われているように「飛翔」をモチーフとする作家ではあるが、彼の演出において重要なのは寧ろ「落下」だろう。

 例えば『カリオストロの城』での、焦げたルパンの落下と五右衛門が「またつまらぬものを斬ってしまった」というシーン以降の場面展開。『ナウシカ』でのラスト近く、玉蟲の子供を救うためのナウシカの振る舞いとメーベの落下。それ以降の場面転換。『ラピュタ』は全編落下が主題の映画だし、『魔女の宅急便』でもいたるところで落ちる場面がある等々。

 「落下」による緊張感創出と場面展開の妙がこの映画には無い。トトロも猫バスもまるで落ちる気配が無く私にはつまらない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)赤い戦車[*] 町田 Myurakz[*] シーチキン[*]

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