[コメント] オー・ブラザー!(2000/米)
なんと言ってもアメリカン・ルーツ・ミュージックの素晴らしさ。そしてミシシッピ・バイユーの独特の雰囲気。クロスロードで悪魔に魂を売ったトミーは当然実在のロバート・ジョンソンのパロディ。ここで「おっ!」と思えるかどうかで、この作品への評価も左右されそう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ちなみにアメリカン・ルーツ・ミュージックとは、アメリカ南部で労働歌として歌われていたのが起源と言われる。そこからブルースやジャズ、カントリー&ウエスタンが生まれ、さらにR&Bやロックへと変貌を遂げた。まさにアメリカン・ミュージックの"Roots"である。
個人的に普段苦手なホリー・ハンターが何故か今回魅力的に見えたのが不思議。南部の雰囲気にすっかり呑まれてたんだろうな、俺。
謎の宗派の清めの儀式、洗濯している美女三人など、くどいくらいに強調し伏線を張り続けた「水による浄化」によるラストの大団円。お見事。
まぁ、この雰囲気にハマらないヒトを責めるのは酷ですね。それほど特殊な作品世界を構成してると思います。
この映画を気に入った方は、ジム・ジャームッシュの『ダウン・バイ・ロー』を観てみるのも良いかも。舞台はやはりミシシッピ・バイユーです。
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