こんなにクソオモロイ映画を劇場未公開にしちまったどっかの配給会社重役さんのよう！よう！よう！うん、ボイス母さんみたいでないことは確かだな、クッ。

冒頭の孤独に関するギリーのモノローグから、ギュっと心を鷲掴みされてもうたがな！

まあ、shyな日本の映画館じゃあ、shyなオイラも笑いと噛み殺しと涙を隠さにゃならん地獄じゃて、ビデオで良かったのカモ。いやいや、やっぱ映画館で観たかった！

確かにギャグはイマイチ日本人のセンスにはフィットしないカモなんで、万人向けではないだろうな。でも、ジョン・ウォーターズとか『サウスパーク』とか『メリーに首ったけ』とかを愛しちゃう人や、アメリカ産おバカなラヴコメに「先が読めちゃうんだけど、な〜んか、ハマっちゃうんだよな〜」な人には、かなりオススメ、サイマフ格付け「ＡＡＡ」ッス。

ただし、あんまり構えてみちゃダメよん。お笑いをしかめっ面して見るのは、『上方お笑い大賞』の審査員藤本義一くらいでいいッス。

以下、ネタバレ

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注意：『ウェディング・シンガー』に関連したネタバレもあり

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ストーリーはまんま『ウェディング・シンガー』ですね。でも、いいんです、そんなこと。(笑)

僕も凄腕と噂のワン公の活躍があるかと思っていたので「？？？」でした。きっと、あるにはあったんだろうけど、何か予算とか時間とか、何か事情があってカットしちゃったんだろうな。

本当は★5にしたいところだけど、前述のオープニングからギリーがオレゴンに行ってしまったジョーに会いに行くまでは、名セリフがマシンガン級連続で、展開も意外性と独創性に富みかつスピーディーだったけれど、そこから先はいささかトーンダウンし、編集も雑だった感もありです。そこで−0.5点。

でもなあ、わかっちゃいるんだけど、ラストはホロリとしちゃうんだよなあ。「ああ、オイラもまた恋したい！」って、エエ歳ぶっこいて恋の虫がウズウズ。(笑)こうして、人のヌクモリが恋しくなって、それが大切なこと、気付かせてくれてくれるラヴコメは大好物なんだよなあ。

人は一人で生きていかねばならん。でも人は独りでは生きていけないんだ、って、そう思います。シミジミ…

ところで、動物虐待や障害者を笑いのネタにすることに対してのプロテストですが、僕から言わせれば、それなら健常者を笑いのネタにすることにもプロテストするべきだと思います。勿論、この作品を観て不快に感じる方々もいらっしゃるでしょうが、皆で一緒に笑いたいという方も結構いらっしゃいますよ。だって、ここにある笑いは「嘲笑」じゃないじゃないですか。これもまた、「コメディーにおけるノーマライゼーション」だと僕は思うのです。

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Weezerファンのオイラは、原題の『Say It Isn't So』から、きっとエンディング・クレジットあたりで"Say It Ain't So"がかかると予想してたけど、かかんなかったから、見終わった今ガンガンにかけとりやす。

"♪Say it ain't so, your drug is heartbreaker, say it ain't so my love is life taker〜♪"

ボイス母さん、すんばらしい映画オススメ、ハラショ〜ラヴュ！

〔★4.5〕