[コメント] ターミネーター(1984/米)
娯楽映画の王道を行く。
映画を成功させるものは色々ある。
脚本の煮詰まり感、カメラワークの見事さ、アイディアの巧みさ、シーンに見合った音楽の用いられ方、役者の演技、時代考証、ストーリー展開、大迫力のアクション・シーン…とまあ数え上げたらキリがないだろうし、細かいことを分析すれば出来るのだろうが、観客が皆細かなところを気にしながら映画を観るわけではない。娯楽映画ならばなおさらだ。
そう考えるとこの映画におけるシュワちゃんのキャスティングは観客にインパクトを与える点において見事に成功した。あの鍛え上げられた鋼のようなボディ、演技しているのか地なのか判然としないほどの冷徹で見事な非人間ぷり(ちなみに僕は最初観たときシュワちゃんの役がとても怖く、本当にこんな人だと思い込んでしまい泣いてしまった記憶がある)。迫り来る恐怖を描いたような音楽も異様に好きだ。
何が大当たりして、何がこけてしまうか。狙ってうまく行くこともあれば、偶然の産物の結果もありうる。しかし柳の下にいつもドジョウはいないことは概ね真理のようだ。
その後のシュワちゃんの活躍は周知の通り、安定感が出てきたため衝撃度は薄れた。だから2でのシュワちゃんの立場、それはある意味必然の結果だと思う。
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