[コメント] WASABI(2001/仏=日)
省エネは映画の敵だ! ただひとり、愚直にバカバカしいほどのエネルギーを発散していた広末涼子だけが、このヨタを映画に高めてくれた。
ベッソンの省エネ脚本。ジャン・レノの省エネ演技。もっと汗かいて映画作れよ! 省エネは映画の敵だ! この「ツッコミどころの多さ」は、狙いではありえない。狙いならベッソンは絶対にもっとやってる、微妙なサジ加減なんてまるで出来ない人なのだ。単にいいかげんに映画を作った結果が、この作品なのだ。
この実になんとなく作っちゃったかのような映画の中で、ひとり広末涼子が気を吐いていたのは意外だった。「憧れのベッソン映画に出られるんだ!」という喜びが、彼女の潜在的な魅力を爆発させたのか。(まあベッソンに憧れてる時点でどうかしてるんだけど) 彼女以外の出演者はみんな眠たそうなツラで、観ているこっちがビックリするくらい省エネしてたのに、広末涼子だけは気合充分、仕草一つでだらけた空気を劇的に変えてみせた。ベッソン組を相手にして日本人の小娘がひとり勝ちしたのだから、広末涼子はもうちょっと評価されてもいいと思う。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (7 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。