[コメント] KT(2002/日=韓国)
「美しい言葉は信じない」
ある空家で主人公と新聞記者が話しあっている。 新聞記者は自分の戦争体験から上記の言葉を言う。 確かにそうだ。美しい言葉は何か汚いものを隠すために使う。 新聞記者が言うからこそその台詞はリアリティがある。
「美しい言葉は信じない」
何を信じればいいのか?
映画の最初のほうで誘拐のシーンがある。主人公の自衛官は民間人の女性だけを解放しろと言い、彼女は麻酔がかけられたままたたみのある部屋で寝かされる。主人公は監視をしていた隣の家から望遠カメラで彼女の様子を見ている。彼女は麻酔からさめて目を開ける。ゆっくりとこちらに視線を向ける。覗いている主人公と視線がぶつかる。ものすごくエロティックだ。
言葉ではなくこのようなものは信じていいのではないか。
もうひとつ、結局主人公はその彼女とつきあうようになる。彼女がお風呂に入っているシーンで身体は傷だらけだが嬉しそうにしている表情こそ私は信じる。
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