[コメント] マイノリティ・リポート(2002/米)
「ボクはこんな文体でも上手く作れるんだ」。娯楽作品の名人が悪くないSFセンスで作り上げた一品。気取った画質のB級作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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プリコグの人たちって映画好き? 時に引いたり、時に寄ったり、アングルも凝っているし、彼らのイメージはちょっと映像的に出来すぎていて変。絵的に面白く見せてどうする? いったい誰の視点なの?というような説明的なカットもあって、それを他人が普通に見られるというのは、嘘がなってない。まして、なぜだか比較するのに都合いいように、まったく同じ構図でイメージされたマジョリティとマイノリティの絵を見比べての「間違い探し」がトリックのネタになっているのもがっくり。誤った予知を見ることもあるんでしょう? まったく別の未来を見てしまうような本質的な事柄は誤っても、細部は絶対間違えていないなんてどういうことでしょうか?
作品の世界観にとって、また推理モノにとって重要なところでこの不始末。こういうところを見るとスピルバーグってオタクではないな、と思う。偏執的なこだわりがなく、バランスよく物をたくさん作れる職人ですね。140分見せられます。
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