[コメント] マイノリティ・リポート(2002/米)
未来予知システムで未然の犯罪を防ぐという斬新なアイデアが最後までストーリーに影響していてなかなか面白いのだが、ラストのオチに関してはフィルム・ノワール物の映画の中でも定番なのですぐに読めてしまうのが残念なところ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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プリコグという人達の未来予知を活用したシステムである殺人事件の犯人にされた男の逃走劇を描いた映画。
近未来で、未来で起こる事件を予知できる特殊な人々を使ったシステムはなかなか斬新。また、近未来の都市の道路もベルトコンベアーみたいな形で車が走るというより道路が動いている感じだし、特殊な警備用の武器や道具が出てきたりと近未来の独特な世界観の出し方は上手い。
中盤からのジョンの逃走劇は殆んど『逃亡者』のような展開だが、特殊な武器を使って警察からの手を逃れたり、プリコグの一人を連れて逃げてる最中にそのプリコグの予知を頼りに警察の目から逃れたりと状況設定を上手く生かしていて、なかなか面白い。
ラストのオチは前半を見ていないと殆んど話にならないが、前半を見ていてもそれほど意外なオチでもないような気がする。
ラストの展開がフィルム・ノワール物の映画の定番のオチなのですぐに予想がついてしまうのが残念なところ。しかし、中盤のジョンの逃走劇はなかなか面白かった。
役者としてはプリコグの一人のアガサ役サマンサ・モートンが『ギター弾きの恋』とは違った役柄の多彩さを見せていて印象的だった。
個人的な関心としてトム・クルーズのスキンヘッド姿を初めてみたが案外にあっているなと思った。
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