[コメント] サイン(2002/米)
煮ても焼いても食えない男、ナイト・シャマラン監督。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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シャマラン監督はほんとにすごい男だ。彼の映像に対する感性、演出力は並大抵のものではない。冒頭の風景がガラスで歪むシーンと、メル・ギブソンの登場するラストシーンだけ観ると、ベルイマンの映画?と勘違いしてしまいそうだ。 しかし、その間に挟まっている内容ときたら・・・ほとんど雑誌『ムー』か矢追純一の著作に出てくるようなものばかりだ。そのアンバランスさには唖然とする。高尚なアート映画を良しとする映画評論家は、彼はなぜこんな映画ばかり撮るのだろう、才能の浪費だ、と思っているかもしれない(もちろん浪費ではない、ヒットしてるんだから)。 しかしながら彼の才能はこのようなゲテモノでしか機能しない。その気になれば賞を獲れる重厚な人間ドラマも撮れそうなのに、確信犯的にそれをしないこの監督にはなかなか漢らしさを感じるんだが、考えすぎかな? このような映画を作る人間は今だかつて存在していないので、やはり貴重な人材かな、と思う。
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