[コメント] ダイ・ハード(1988/米)
ロス市警をも上回るテロ集団のハイテク武装(当時)と、泣き事言いながらも果敢に闘うウィリスのヒーローぶりが新鮮だった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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マッド・サイエンティストやファナティックな軍人の暴走というテーマは昔からあったが、よく訓練され統率された軍事組織が、大義のためではなく、利己的目的の為に能力を行使する、という構図は新鮮だった。手際よく、かつ楽しげに作業をこなす悪党どもの姿に惚れ惚れした。
また、ブルース・ウィリス演じる主人公が、身近にいそうな親近感の持てるヒーロー像として描かれるのも目新しかった。有名な(CMにもなった)排気管の中を這うシーンも、その後いろいろな映画の中でお目にかかるが、この作品の中の彼ほど、焦燥感を演出し得たものはほかにない。
この映画のあと、同テーマ、同構図を用いた後追い・二番煎じ映画が続々と生まれた。その意味で(ビールの宣伝ではないが)『スターウォーズ』などと並び、「映画の流れを変えた作品」と言えるだろう。
だが自身の後継シリーズ(『ダイ・ハード2』『ダイ・ハード3』)も含め、この作品を超えたものは未だ出てない。ここでも「続編は本編を超えられない」というテーゼは真実である(「2」は健闘したと思うが)。
ちなみに私は、当時「ダイ・ハード」の意味を「ハードに(=激しく)死ぬ」と勘違いして、「なかなか死なないなぁ」と思って観ていたおバカさんでした。
90/100点(00/12/24)
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