[コメント] クジラの島の少女(2002/ニュージーランド=独)
「マオリ族のナウシカ」などという煽り文句は筋違い。これは新世代の少女が旧世代の祖父から、新しいカタチでの伝統を受け継いでゆく物語だ。
懸命に頑張る少女も、頑固一徹の祖父もとてもいい顔をしている。祖父は日本の下町の職人を連想させるような、いかにも自分の哲学だけに生きてきたような男。彼に好かれようと命を賭して冒険に出てしまう少女はナチュラルな現代っ子。
マオリの人々は、伝統と現代文化をともに上手に噛み砕いて暮らしている。そんな彼らのエネルギッシュさと頑張りが好ましい。
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