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[コメント] ファインディング・ニモ(2003/米)

海の魚が陸の人間を追うというのは実に無謀なことである。不可能とも思えるこの行動を、子を思うパワーで乗り越える感動的な冒険映画だと気合を入れてたんだが・・・(いや、観てる間は楽しんだですけどね)
ジョー・チップ

**ネタバレ注意**
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食物連鎖のことを言い出すと、お話として成り立たなくなる可能性があるので深くは追求しません(それでも日本には『ガンバの冒険』のようなアニメもありますな)。                                                                       しかしもっと基本的なこととして、魚は陸では生きられない、ということがサスペンスとして生かされていないのはどうか?シドニーまでたどり着いたマリーンはこの後どうすればいいのか?絶望に打ちひしがれたはずだ。自力で陸へ上がれないのだから当然だろう。ところが実際には、そんなこと考えるヒマもなく助っ人(ペリカン)が都合よく現れて問題を回避してしまった。こんな成り行きまかせで冒険と言えるか!マリーンが必死で周囲を観察した末にペリカン経由で歯医者の部屋まで到達することを思いつく、というのなら話はわかるが。                                                      また、桟橋でペタペタ這い回ってる描写はあったが呼吸困難で苦しんでる様子もない、普通に喋ってるし。呼吸困難といえば、ギル(好人物)は日本のアニメだったらあの状況では死んでいただろう。それでも助かってしまうのだから、いくらなんでも話が甘過ぎる。子供をバカにし過ぎ(というより親の抗議の方が怖いということだろうか?)。                                                                  海の描写がリアル!というので観に行ったんですが、やはり見かけのリアルさだけだったようです。これなら水槽の話に絞ったドタバタ映画にした方がピクサーらしくて面白かったかも?と思ってしまった。今思い出すと水槽の連中の方が印象が深い。                                                                                                                                     

(評価:★3)

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