[コメント] 死ぬまでにしたい10のこと(2003/カナダ=スペイン)
余命と2,3ヶ月と告知されたとき、自分ならどうするか。こんなに強くはなれないと思う。しかし。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
アンは強かった。実際はこんな風にならないって思うけど、強かった。
アンは決して恵まれていない家庭に育った。だからこそ自分の娘たちにはあれだけの愛情を注げるし、苦労させられたはずの親にも死の際に立ったときあんな言葉を残せるんじゃないだろうか。自分がもし同じ状況にたったらどうするか?とありきたりな事を考えるが、自分の事しか考えられないと思う。短い余生を満喫するにしても…自ら死を選ぶにしても。結局は自分のことしか考えられないだろうなぁ。
アンだって結局は自己満足なのかもしれない。しかし、自分の周りの人間にあんなに沢山幸せの種をまき、自分の死を周りの人間の人生の糧とするようなそんな姿勢に私は涙が止まらなかった。
ラストシーンはアンが旅立つシーンは無く、それまでのアンのいる世界と、その後のアンのいない世界が重なっていく。それは死を前にしながらも娘を、夫を、両親を、そしてボーイフレンドを、死よりも強い愛情でアンが救ったように思えた。
私自身もそんなに恵まれた環境には育っていない。だがアンと同じように死に際したときに、同じように幸せをふりまくような、そんな人間になりたいと思った。
「内緒にしている事が私からの最高のプレゼントだから…」というメッセージが一番のお気に入り。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。