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[コメント] アメリ(2001/仏)

いつものジャン・ピエール・ジュネの毒あり幻想世界、恋愛風ソースかけ『恋する惑星』風味。いつもの癖者ドミニク・ピノン添え。
マルチェロ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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監督は『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』『エイリアン4』でお馴染みジャン・ピエール・ジュネ。 独特の幻想的な世界観と、それにマッチする映像美で魅せるフランス人監督だが、あまり一般受けする作品を作らないため、いまいちメジャー監督とはいえない状態。

そんなジュネの作品が、幸せを呼ぶ作品として、若い女性を中心として口コミから大ヒットしているらしいという所でまず驚いた。 このサイトでも評価は同様に高いので、どんな作品を作ってしまったのかと興味が湧いてきたが、諸般の事情で映画館では観れずじまい。

ようやくVideoがリリースされたので観てみたが、 感想は、良くも悪くも毒を含んだジュネの映画であったが、大騒ぎする映画でもない、と言ったところだった。 濃厚な映像美も、ジュネの作品にいつも出てきて癖ものぶりを発揮するドミニク・ピノンをいつも通りである。 ただ、その幻想世界を引きこもり女性の空想に置き換えたことが、うまく功を奏したようだ。

作品としては単発なネタみせが主となっているおり、そのテンポが一定であるため、長さが目立ってしまっている。どうも中盤あたりでたるく感じた。ただ、このアメリ世界にどっぷりはまった人には、このテンポと長さが心地良いというのは分からなくもない。

内容は2.5点で映像で+0.5点、合計で3点というのが正直なところ。

(評価:★3)

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