[コメント] パッチギ!(2004/日)
悲しい壁はあまたあれど、それを乗り越えようとする人間の熱は確かに存在する。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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世の中を動かすような事件は描かれずとも、彼らが過ごしたどうしようもない日常の中に人間の持っている熱があふれている。ある者はギターを手にし、ある者は鉄下駄を履き、そのエネルギーを何かにぶつけようとしている。
確かに世の中は理不尽に満ちているけれど、その理不尽に対して自分なりに反旗を翻そうとする人間の姿がここにはある。そのエネルギーは世の中を変えられるかも知れない。あるいは変えられないかも知れない。でも人間はそもそも熱を持っているんだというメッセージはひしひしと伝わる。
ここにあるのはノスタルジーではない。今も昔も変わらずあるはずの人間の熱だ。
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