ところどころに現れる、ぐっと我慢するようなキキの顔が良い。精一杯大人であろうと振る舞う前向きさが良い。

自分の人生を抱えて生きてくことが、こんなに大変だったなんて全然知らなかった！って初めて気づいた時こそ、まっすぐに、自分に正直に、頑張ろうと思える時。そのすがすがしさが全編に溢れているおかげで、どこの場面を見ても泣いてしまうよ。飛ぶシーンなんてまぶしすぎる！

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（蛇足）

ここからは映画の外の話。あの街のモデルはドブロブニクというクロアチアの街だと言われてて、この映画が出来たすぐ後の戦争でずいぶん被害にあったらしい。今は綺麗に直っているようだけど、ユーゴの内紛は最悪に悲惨な話しか聞こえてこなかったから、やっぱり想像してしまった。キキのような子が必死で生きてる側からもし戦争なんて起こってしまったら、って・・・。