[コメント] 一人息子(1936/日)
母親と一緒に見ていたステキなドイツ映画はなんだったのだろう。部屋に張ってあるポスターといい、(小津の中で)ドイツ映画がブームだったのだろうか。詳しい方、どうか教えてくだされ。
Yasuさまから自己紹介欄経由でいただいた回答。
『一人息子』で引用されていたのは作曲家シューベルトの生涯を綴った『未完成交響楽』というヴィリ・ホルスト監督の作品で、登録リクエスト中です(個人的には未見)
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映画の中で映画を見せる、というのはコレに限らず「よくあること」なのだが、この映画における『未完成交響楽』の見せ方は実にステキだった。
いきなり女の人が朗々とうたっている場面だし、歌い終わるやいなや跪いての口づけなんかされちゃってるし、しばらくすると、今度はアルプスの少女ハイジみたいなカッコウで麦畑のようなところをどんどん駆けちゃうし。「ダンケ」とか言って(追いかけてきた人から)もらったスカーフをくるくる回しながらキスシーンみたいな感じに移り、で、パサッと脇に投げたスカーフのアップ!
もう、選び抜いたとしか思えない。やるな、小津。
息子が母に「これがトーキーというものなんだよ。」と説明しているとき、思わずそのおかーさんと一緒にうなずいてしまったよ。「おお!これがトーキーというものか。」なんて。
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