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[コメント] モンスターズ・インク(2001/米)

「子どもの頃の私」のクローゼットを開けてくれたまえ。経営難なんて1回で吹き飛ぶぐらいの「叫び声」を供給できると約束する。(あ、でも一瞬で気を失ってしまうような気もするから意味ないかも…。てゆーか、やっぱり怖いから来ないで!お願い!)
tredair

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







夜中にいきなり知らないモノがやって来る、というそれだけでもうメチャクチャ怖いワケだし、「笑い」の提供は(それどころじゃなくて)もっと難しいかもなぁ。どうしよう…。不安。

ということについては個人差があるだろうから傍らにおいておこう。

ともあれ、結局は単なるあやつり人形というかボスにへつらう社員でしかなかったランドールが、個人的な制裁を受けてチャンチャン!なラストが不満。

悪い奴は徹底的にやっつけろ!というアメリカ的正義はどうも好きじゃない。しかも相手が、明らかに(実は)弱っちい場合はなおさら。<だって雪玉でヤられちゃうんだぜー。

「あんな激烈に(しかも私的に)モンスター界から追放せずとも…。」と、「ああ、モンスター社会にも家族形態があるんだなぁ。」と冒頭で思わせられていただけに、途中からはランドールが不憫でしょうがなかった。彼にだって親しい者のひとりやふたりはいただろうし、個人的な嫉妬と重責がぐちゃぐちゃにからまって、自分でもわけがわからないぐらいダメ方向に走ってしまったんだろうなぁと。

ジャイアンにはこれからも裁判とかあるんだろうけど、スネ夫はどうすればいいんだよー(どこでもドアつながり)。と、人間にボコボコにされているランドールのシルエットを思い出しては哀しくなってくる。

私が思う本当のハッピーエンドは、サリーとブーの再会よりも「子どもを笑わせることに心血をそそいでいるランドールの笑顔」を見ることだ。せめて再演芝居の代わりに、そーゆー場面こそを入れておくれよ、ディズニー。それこそが愛ってもんだろ。

…でも、こんなふうに思うかどうかも思いっきり個人差のあることなんだろうな。

(評価:★3)

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