[コメント] ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日)
トム君の心の傷に泣かされた前半も、後半はこっぱずかしい程の武士道礼讃に、
ちょっと涙腺にブレーキが。歴史絵巻きより一個人の心のさすらいに徹して欲しかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
前半から飛ばして泣きまくり。 後半、映画が盛り上がるほどに涙は乾きぎみに。
序盤の心荒んだトム君は、「7月4日に生まれて」のロン毛・ヒゲ面にダブッてなんだか涙が止まらなかった。 しかし後半は、あまりの武士道礼賛ぶりに涙腺にブレーキかかっちゃった。天皇の責任には言及しておらず、大村個人の野心だけが悪者になっているのも腑に落ちない。
渡辺謙はおいしすぎ!クライマックスのとこは、トム君の顔は髪の毛かかって暗いままなのに、謙さん血まみれドアップの連続。 日本では格上とも思える真田が、ろくなセリフも無いのは意外というか残念。それなりに立ててもらってるが、護衛役のおじいさんと若干かぶってるし、あっちの方がおいしい死に様。
前半はトム君の心情にいたく感情移入したのだが、後半は肝心の戦闘シーンでベタベタ音楽とスローモーションの連続やられると、紋切り型のハリウッド攻撃にあったようで、ちょっと興ざめした。トム君の演技の見せ場も前半で、後半は自決もせずに生き残っちゃった分、歴史の証人的スタンスで、渡辺謙に主役をかっさらわれた感じ。
素直に泣き続けるってむづかしい。3.5点
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。