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[コメント] 崖の上のポニョ(2008/日)

理屈や理論をつけることを意図的に放棄した(ようにみえる)ストーリー。これが意図的じゃなかったら監督は完全に頭が狂っていると思います。
ゆーこ and One thing

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 宮崎監督の妄想が大津波と化して観客の理性を破壊する稀代の怪作。宮崎監督が一枚看板状態であるスタジオジブリの作品だからこれが通用すると思う。

 そもそもこの作品に出てくる大人はおかしな人ばっかりです。

 普通この手の「不思議生物遭遇系物語」では大人が関わらない(子供にしかキャラクターが見えないorそもそも大人が登場しない)のが定石ですけど、ごくごく普通にみえる世界の中で、言葉をしゃべる謎の魚類?が目の前に現れたのに全く動揺や疑問を呈せず、まるで屋台の金魚を見たような振舞いを見せるリサやばあちゃん達。

 わが子であるポニョとの今生の別れに、ほとんど葛藤を見せないフジモトとグランマンマーレ。

 特にグランマンマーレ、宗介がポニョを選ばなかったら娘がこの世から消えるというのに「私たちはもともと泡だった」とか哲学的なセリフを言っちゃってます。

 フジモトが言った「地球が破滅する!」って唐突過ぎてわけ分かりません。それと「地球の存亡」を2人の5歳児の判断(それも好きか嫌いか)に任せちゃうんですか?

 いやー、とんでもない作品を観せてもらいました。

(評価:★3)

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