[コメント] イレイザーヘッド(1977/米)
僕の見る夢は極めて卑小でスケールが小さい。こんな夢を見ることの出来るリンチが少しうらやましい…か?何はともあれ映画として昇華され、年々それが(良い意味で)洗練されて来ている。
最近『ロストハイウェイ』や『マルホランド・ドライブ』を観るにつけ、この監督の本質がだんだんわかってきたような感じがする。あくまでそんな気がするだけですが。
すずめ百まで踊り忘れずというが、リンチのエッセンスがこの劇場デビュー作に充満している。そして有名になって洗練・成熟の結果、それが決して負の意味ではないところまで行ったその結晶が『マルホランド・ドライブ』なのだろう。
没個性の時代にあまりにも強烈な個性を持った監督なので好みははっきり分かれるが、それだけ貴重な存在であることは間違いない。
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