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[コメント] 海猫(2004/日)

濡れ場しか話題性が無い映画なら、レビューはソレの事を書きましょう。以下エロ
sawa:38

粗野な兄(佐藤浩市)は薫(伊東美咲)を正上位で抱き、小屋ではバックで荒々しく犯した。薫は常に「受身」である。

対して兄の浮気相手は騎上位で兄と共にSEXを楽しんでいた。強さを誇る男が、ベッドでは立場が逆転するという意外性がSEXの楽しさなのかもしれない。

受け専門のマグロ女である薫は、いくら美形であってもSEXは楽しくない。美形であるに越した事はないが、ただ単に性欲を発散するだけの性器にしか過ぎなくなるのだ。(私にはそれでも羨ましいが・・)

やがて性器は、跡継ぎを出産する為の出口でしかなくなってくる。時々、性欲処理の道具としてだけ使われる事はあっても、そこに楽しさは勿論、愛情も無い。

そこでマグロ女は弟(仲村トオル)に抱かれにやってくる。ここで注意したいのは「抱き」に来たのではなく、「抱かれ」に来たのだ。主体性はあるもののまたしても「受身」である。ここで薫は一瞬だけ座位の体勢を見せるが、やはり正上位で弟を受け入れた。

ここで森田芳光は決定的な演出ミスをしたんじゃないかと思った。マグロ女が曲がりなりにも自ら男を誘惑したのだ。だったら薫には騎上位で激しく腰をグラインドさせるべきだったんじゃないだろうか?喜悦の大声を上げさすべきだったんじゃないだろうか?

あのシーンで薫を完全に「おんな」に戻す演出が欲しかった。伊東美咲のエロい騎上位が見たかったのは否定しないが、真面目な話、あそこは演出のピークでしょ。生半可な濡れ場でお茶を濁したのはいただけない。

結局は弟に対しても「出産の為の出口」としてしか存在しなかったマグロ女。

濡れ場しか話題性がなかった本作には、感情の機微は描かれてはいない。だから、こんなアホなエロコメントしかしようがないのだ。辛かったですよ、2時間15分。序でに言えば、実の弟の恋愛パートはいったい何の意味があったのでしょうか?まったくもって必要性を感じないし、さらに言えばこの実の弟とも危ない関係を匂わせている不思議な演出・脚本。まったく不思議です・・・

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)G31[*] IN4MATION[*] ピロちゃんきゅ〜[*]

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