[コメント] GO(2001/日)
桜井(柴咲コウ)の気持ちにもドラマはあったろうな…と想像す。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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だって半年後……。
桜井(柴咲コウ)は、精神的にかなり父親の影響を受けていると思った。小さい頃からの精神的植付けって、きっと簡単にはひっくり返せないんだろう。それが当たり前という環境で育ったのならば。自分の価値観の変換を求められたはず。
対して、杉原(窪塚洋介)自身には自分の国籍に関しての揺れはないと思えたのだけど、桜井(柴咲コウ)の登場で初めて「離れていかれたらどうしよう」の不安を感じたわけで。
けれど、杉原は彼女とうまくいきさえすればそれでいいと思ってる。彼女と僕の世界が成り立てば。そういうさらっとした感じがとっても良かった。
恋愛においての障害はもう存在しないものと勝手に思ってたところにくらったビンタ、ではあった。「在日問題」を軽やかに描くのに恋愛は良きパートナーのようにも思えたし、「在日問題」を抜いたらこの恋愛に障害はなさそう。「在日問題」と「恋愛話」がきれいに組んだからこそ、物語が成立したと思えた。
でも、どこかが微妙に物足りない。軽やかさは素晴らしい反面、軽やかすぎることからくる物足りなさなんだろうか。本編よりも予告編のほうに疾走感を感じた。
気弱な警官役がはまっていた萩原聖人との場面は良かった。
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