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[コメント] リトル・ダンサー(2000/英)

弾けるダンス!電気のように炎のようにほとばしる情熱!そう、ここは君には狭すぎる!
ミュージカラー★梨音令嬢

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







踊りたい。でも、判ってもらえないジレンマ。最初は地面を蹴り上げ、叫ぶ事で怒りを表現していたビリー。しかし、彼は踊る事を覚えた。怒りは踊りへと変わった。しかし、立ちはだかる壁。そう、ここは狭い。狭すぎる!!ここから出たいんだ!!自分を現実へ戻すのはこの壁一枚。そうだ、ビリー!!そんな壁、君の踊りでぶち破ってやれ!

言葉より、踊る事で自分の感情を爆発させるビリーにはもう胸が熱くなりっぱなしでした。夢を追う素晴らしさ、好きな事をできる尊さ。素直にそういうものに感動できました。去りゆくビリーに窓越しに「淋しい」と伝える兄、息子を強く抱き締める父……。何もかもに感激!

ただ、ビリーにはもっと自由に踊って欲しかったなあ……。と考えてしまう私。バレエは「やらなくてはならない事」がとても多い踊り。とあるバレエ漫画の言葉を借りると、「ナイフのエッジを歩くような踊り」で。あの先生と一緒にボクシングジムの中を駆け回っていた彼がそれを踊るのが、何となくピンときませんでした。でも、突然ストリートで踊り出して「俺は自由がいいんだ!」なんていう荒唐無稽な話じゃシラけたのかもしれませんし、父の苦労の感動もなかったですよね。それと私的には、あのラストは蛇足でした。いや、それでも、リトルなダンサーがビッグなダンサーになったのは感動しましたが。突然で戸惑いました。実現したのは、無論素晴らしいですけども。何だか、無性に淋しい思いが込み上げてきた私…。

最後に、ビリーが11歳なんて私には信じられません。スッゴイ大人っぽい表情をするんでドキドキしました。彼はリトルではなくって立派な男でしたよ。父に「クソ野郎!」というところなんて男らしいじゃないですか。

文句が多くなってしまった!?でも、自分も夢を追う1人として壁をぶち破りたくなりました。夢追う少年少女達への素晴らしい応援歌です!!さあ、私もこの怒り、悲しみをこの声に乗せて表現するぞ!!目指せ!ビリーの吹き替え!!(私の夢は吹き替え声優)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (9 人)ゼロゼロUFO[*] あさのしんじ[*] よしたか[*] ジャイアント白田[*] tkcrows[*] ことは[*] スパルタのキツネ[*] はしぼそがらす[*] ボイス母[*]

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