[コメント] 千と千尋の神隠し(2001/日)
名前ってヤツは人に呼んでもらうから素晴らしいのです。
何故なら自分で自分の名前を呼ぶと言う事は普通無いから。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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はっきり言ってハクの名前を千尋が思い出すシーン、泣きました。
普段私は名前なんてモノは、 只単に人間が他の事を管理しやすくわかり易い様にした、 単なる識別記号としか思っていませんでした。
そして、そんな識別記号の様な人が集まって出来ている社会とは、 そんな記号がただコンピュータ上のプログラムが起動する様に 決まった形態をもって多少のバグを含みながら流れていくモノ、 社会とはそう言うモノだと思ってました。
しかし、この映画は違う、名前こそは人が持っている唯一の尊厳であり、 また尊厳があるからこそ、人には名前と言う概念が備わっていると言っている。
そして、自分で宣言した自分の名前を人に呼ばれる事で 人は周りに流されるだけではなく、 どこでも地に自分の根を張って生きていく事が出来る、
そう言う事の素晴らしさをこの映画は素直に臆面も無く謳いあげている。
宮崎監督が何かで「千尋くらいの子供達に見てもらいたい」なんて事を言っていましたが、 そんな事は無い、私の様な何か勘違いした厨な大人が見てもやっぱり素晴らしく 生きる事の大切さを教えてくれる映画でした。
この映画を映画館で子供の群れに混じって始めに見た時、3つ★をつけてしまいましたが、 昨日ビデオで夜一人でしんみりとしたら凄く感動してしまい、 書き直し、5つ★にしました。
始め見た時に5つ星をつけなかった私、まだまだ青いです千尋ほどにも懸命に生きていなかった様です。
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