[コメント] 007 カジノ・ロワイヤル(2006/米=英=チェコ)
ダブルオーの資格って、「北斗神拳」に似てますね。究極奥義は「哀しみを知る者」でなければ体得することはできない!
平然と殺人を遂行できても(冒頭のシーン)並外れた身体能力があっても(黒人との追っかけシーン)、知識があっても(列車内でのヴェスパーとのやり取り)、洞察力があっても(カジノのシーン)、それだけではダブルオーの資格は取れない。愛する者を失う哀しみを知った者のみが、得ることが出来るのだ。カジノはその通過儀礼の場とも受け取れる。一人の野獣のような人間の成長譚というテーマを、一本の柱として映画に通したことは、なかなか知的かつ野心的で好感が持てるね。 ただし後半の見せ場はもっとなんとかならなかったのか。カジノのシーンだってもっとスリリングにできたはず。『ジョジョの奇妙な冒険』を見て研究していなかったのか?
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。