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[コメント] ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003/日)

50年続いたこのシリーズもこれで終わりだと思うと感慨深いですね・・・それにふさわしい結末ではある。
ジョー・チップ

・・・と思ったら、まだまだ続くそうです! しかし手塚ゴジラ史観の中では完結しちゃったようです。次回はもう監督しないそうだし。

「機龍が存続する場合、モスラは人類の敵になります。」この時、私の脳裏に良い子の味方のモスラが世界を蹂躙する図が浮かんでぞっとしたが、『レギオン襲来』の最後のセリフも思い出させる。この映画でモスラはガメラの立場かもしれない。                                      手塚ゴジラシリーズは、現代科学の力でゴジラと真っ向から対決するというテーマで一貫し、その矛盾も忘れずに描いてきた。 そしてその矛盾が今臨界点に達しようとしていた。 機龍は初代ゴジラの死体をベースにしていることが自然の摂理に反する、というだけではない。機龍が地上最強の生物ゴジラに仮に勝った場合、それは人類が遂に最終兵器を手に入れた時ではないか。その時世界に何が起こるのか・・・正にオキシジェンデストロイヤーの再来である。                                                           ゴジラが勝つも、機龍が勝つもいずれにしても地獄が待ちうけているとしたら、一体人類に残された道は何か。正に初代ゴジラの設定が改めて浮上してきた形である。 そこに介入してきたのが聖なる島からやっていきた小美人なのだが、彼女らの目的はその問題を人間たちに自覚させることに過ぎない。そして彼ら人間たる登場人物たちがとった行動が機龍自身に変革を呼び起こした!                                                    

この映画の短所は、前作の設定の甘さに起因している。Kiona氏の『ゴジラ×メカゴジラ』のコメントにあるとおり、機龍の発明者はキ○ガイ博士とまでは言わないが、ゴジラ掃討に執念を燃やす影のある人物にするべきだった。主人公が整備士というのも良いが、今回設計者が全然出てこないというのはいかにも無責任な感じがする。しかし前作を見渡してみても、今回のドラマに耐え得るキャラはいないのががなんとも悔やまれる。科学者が最終バトルに立会い、機龍とともに責任ある行動(極端な場合自決?)をとって欲しかった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)チー[*] アルシュ[*] kiona[*] ゆーこ and One thing[*] 荒馬大介[*] 水那岐[*]

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