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[コメント] AKIRA(1988/日)

原作者が監督を務めたことの功罪
Myurakz

原作が連載途中(当時単行本で3巻か4巻くらい)の段階での映画化。なまじ大友克洋の頭に原作の最終回案があったために、映画では「まだ発表していない原作のラスト」と違うものを作らなくてはならなくなってしまった。これって要はセカンド案ってことでしょ。結果、話が小ぶりになってしまった感は否めない。あくまでも「原作と比べて」なんだけど、原作の爆発的な世界観を知ってしまっていると少々もの足りない。

しかし、大友克洋が監督を務めたからこそ、音楽・映像ともに十二分に「AKIRA」たり得る空気を作り出すことができたとも言える。この空気が劇場で吸えただけで、幸せは幸せ。連載終了後に原作と同じストーリーで撮ってくれていたら5点を付けていた。それくらい完璧に構築された世界観でした。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)空イグアナ Pino☆[*] 甘崎庵[*] mize[*] 水那岐[*]

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