[コメント] マジェスティック(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』があるから、感動作のような宣伝してるけど、そういう映画とは少し違う。本気で泣きたい人には満足できる映画ではないと思う。自分は、クラシック映画の雰囲気が甦ってた点(モノクロで見たいと思った)、映画への愛が垣間見れる点(映画館への愛という点では『ニュー・シネマ・パラダイス』よりも好きだ)、など好きな部分も多い。上映時間中、飽きずに楽しむことが出来た。
ただ、終盤の展開は、今となっては時代とのギャップがあると思う。いくら熱く語られても納得できないというか・・・。正義や愛国の主張は現代の感覚ではさすがにズレてしまう。赤狩りに主題は置いていなくて、その周辺の人間ドラマに絞ってるのはわかるけど、少し押しが弱かった。でも、なぜか見終わったあとは悪い気はしない映画だった。ラストでジム・キャリーとマーティン・ランドーの写真が映るシーンや、その前に冒頭と同じシーン(脚本を話し合うシーン)は好きだったからだろう。最後の山を越えた後でうまくまとめてると思った。
『ショーシャンクの空に』の方が好きだけど、また違った種類の映画として『マジェスティック』も悪くないと思う。古いアメリカ映画に詳しい人ならフランク・キャプラのコピーと思うかもしれないけど、クラシックな雰囲気をここまで演出できるダラボン監督の手腕は評価できます。映画館のレトロな雰囲気なんて鳥肌ものでした。様々な映画がある今の時代だが、こういうクラシックな映画もやっぱりあってほしい。
ちなみに、脚本を話し合うシーンではゲーリー・マーシャルやシドニー・ポラック、ルークの声ではマット・デイモンが声のみ出演してます。クレジットもしっかりされてる。
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