[コメント] エデンの東(1955/米)
善と悪の二項対立の表現がレッテル貼りにしか思えず深みがない。母と弟は大した「悪」には見えず、父と兄の頑迷な生真面目さの方がエキセントリックに映ってしまうのは、けっして時代というフィルターを通して観ているせいだけではないだろう。
貨車の屋根の上でセーターを巻きつけ身を屈める画は確かに抒情的だが、氷塊の隙間から突きさす屈折した視線だとか夜祭りでの観覧車などはもっと魅力的に撮ってほしい。
ラストシーンで看護師の言動に苛々させられる演出には、「北の国から」のラーメン屋での伊佐山ひろ子をなんだか連想してしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (5 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。