[コメント] ドライビング Miss デイジー(1989/米)
片や、善良さと清廉さを根本に持つが故に、その矜持を保とうと狷介を譲れぬ者。此方、差別される苦難と闘い続けたけてきたことで、誰よりも本質を衝く見識眼を身につけるに至った者。
その両者が、絶妙な間合いを保ちながら心通わせていく大河な時の流れが、断片的ながらも丁寧に紡がれる。
一方で、社会に蔓延り、当人たちも逃れられないUnconscious biasを一瞬で暴く言葉の鋭さなど、社会的に力のある映画でもある。
ハンス・ジマーの軽快なテーマ曲、墓に掘られた人名を巡る件りでの2人の表情、互いの親密さを象徴するラストカット…映画に好ましさをもたらす要素の数々。
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