ただちょっと調子に乗ったCGの多様が残念。特に堤真一の社長が六に怒るシーン。戸を蹴破り六を追いかける為に表通りへ出て行く社長。迫力を出すためにCGを使用したのだろうけれどあのシーンだけ一瞬、作品が「漫画」になってしまっている（悪い意味で）。あのシーンは戸を壊れやすく細工をして足蹴りでバキバキに破壊して出て行った方が生々しい迫力が出てよかったと思う。

堀北真希ちゃん、この娘は「どこが可愛いんだ？（暗いよね？この娘）まぁそれは好みの問題だからいいとして、演技とか（ドラマでちょい見たことある）全然じゃないの？」と思ってたけれどこの作品は監督が良いのか演技指導の先生が良いのか真希ちゃんは間違いなく良い演技をしている。もちろん本人の才能がなければどんなに良い監督やスタッフがいてもダメダメなんだが…

きっと「サザエさん」にも見られるように本作品の時代背景には今と違った価値観、ご近所付き合いがあって“町”が本当の意味で“町”としての機能を果たしていた人と人が安心して暮らせた時代。そういった古き良き時代を懐かしむだけではなく現代が抱えている問題の解決へと導く意識改革のきっかけになれば更にうれしいのになぁと作品からはそういった事を感じられました。