例えば“ダブダブ”の存在やオダギリジョーがやってた役の“字は上手いが気が小さい故に大きい字が書けないという男”役所さんが元の妻につい見栄を張って“マン・オブ・ザ・イヤー”（だったっけ？）とかに選ばれたというウソ。他にも色々あったがワザワザ見直す気になれない。どれも設定の時点で微妙に笑えないのにその落とし所であるオチが更に輪をかけて笑えない。YOUも「さすが元歌手、けっこう歌が上手い！」と思わせるも「おお〜っ！すっげぇ〜！鳥肌が立つ！！！」程のレベルでは決してないのでこういった大作(？）のエンディングに持ってくるにはパンチ不足。

上手さや物語全体のバランスを取ろうとして肝心な笑いが半減処か5分の1減ぐらいになった感じの作品。

三谷幸喜、刀が錆付いた。

もしも『グランド・ホテル』を少しでも意識した映画が作りたかったのだったら少なくとも高倉健、木村拓哉、大竹しのぶ、長澤まさみ、松嶋菜々子（この人はちょっと違うか？）この辺りをキャスティングしなさい。