[コメント] 南部の反逆者(1957/米)
南北戦争を背景にクラーク・ゲーブルが南部の富裕な主人公を演じるというもう誰が見ても『風と共に去りぬ』を想起させる作品だが、勿論こちらはラオール・ウォルシュ作品なのだから『風と共に去りぬ』なんかよりもずっと刺激的だ(勿論そう感じない人も多いとは思いますが)。
ウォルシュの中では良作とは云えないにしても、かの名作が豪華絢爛ではあるが甘っちょろいメロドラマに過ぎないのに対してこの作品は痛々しさの感覚に溢れている。イヴォンヌ・デ・カーロの設定もシドニー・ポワチエとゲーブルの関係性もなんとも重苦しいが1950年代後半の西部劇としての自覚が現れている。
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