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[コメント] ロード・トゥ・パーディション(2002/米)

前作『アメリカン・ビューティー』でも感じたがサム・メンデスの演出は矢っ張りイマイチだ。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 悪くはないが積極的に誉めたくなる出来ではない。勿論、コンラッド・L・ホールの色使いには感心させられる。しかし演出の技巧的なあざとさがどうにも好きになれない。例えばジュード・ロウの登場カットでVertigo(ドリーしながらのズーミング)を使う必要性が判らない。或いは、登場から続く殺人現場で彼が写真撮影をするシーン。部屋の窓の向こうにオフで列車を通過させるだけでも相当あざといと思うのだが(勿論、ニコラス・レイの『暗黒街の女』なんかを想起させるカットだが)、尚かつ3カットで割ったカット・ズーム・アウト(ポン引き)をやってしまう。こゝまでやると少々これ見よがしではないか。また、トム・ハンクスとジュード・ロウが初めて出会うダイナーのシーンの緊張感の無さは酷いもんだ。このシーンでもっとハラハラドキドキさせないと駄目でしょう。

(評価:★3)

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