[コメント] まぼろし(2001/仏)
低評価になってしまったのは作品のせいではない。俺のせいだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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中盤、夫は鬱病の薬を服用していたことが判明した。失踪も事故ではなく、自ら命を絶ったのでは?という可能性が出てくる。「まぼろし」とは、夫の死後に妻が見た夫の姿ではなく、彼女の二重数年に及ぶ結婚生活そのものだった。妻は、夫を失い、自分がどれほど深く彼を愛していたかということに気付かされる。では彼は本当に愛していたのか、ということは闇に葬られたままだ。生前の夫との愛を確かめられる部分はない。そう、彼女だけが幸せに感じ、真の愛や絆など存在しない生活だったのではないか、という謎が生まれる。
新しい男、新しい生活を捨て過去の思い出に生きようと決意した女の孤独。表面的にも半分理解できた程度で中身なんてまだまだ人生これからの自分には、どう感じればいいのかわからない。だから映画に入り込むことも出来ず、ただ時間だけが気になってしょうがなかった。すごい映画であることはわかる。でも、俺はまだこの映画をしっかり感じることができるほど成熟してもねえってことだ。こんなのをまだ三十路を過ぎたばっかりの監督が作るとは・・・。
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