[コメント] 洲崎パラダイス 赤信号(1956/日)
一線を越えないことのバランス感が見事だ。
川、橋、道、雨、暖簾... 映画的な隠喩に満ち溢れているが、そこに頼らない。抑制が効いている。愛の映画だが、純愛なのか執着なのか肉体なのか甘えなのか何なのかベタに語り過ぎないのがいい。一人の女がいて一人の男がいて、その関係を説明的に描写することをしない。野暮が無いが粋でもない。そこがこの映画の凄いところだと思う。三橋達也と新珠三千代の演技力に唸る。よい映画をみた。
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