[コメント] 哭声 コクソン(2016/韓国＝米)
話の通底にある啓蒙の教化力とそれに伴う実証精神がシャーマニズムを喜劇に見せずにはおかない。そんな中にあって悲劇を構成するのが、どこかで致命的な選択をしてしまったという、難病物が追及する感傷に近いものである。
**ネタバレ注意**
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しかし、見境なく人物の心理に浸透する啓蒙精神は、物語の視点を担ったキャラクターを黒幕にしてはならない禁忌をも平気で侵し、オカルトを詐欺師の集団のように見立て俗化する。それ以外にオカルトを扱う術がないのだ。
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