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[コメント] チアーズ!(2000/米)

まさに元気溌溂!スポーツ競技としてのチアリーディングを堪能。人の力で人間を3メートルも放り投げるシーンが次々に登場。ワイヤーアクションを見慣れた目にもとても新鮮に映るはず。役者本人達がチアリーディングのかなりの部分を演じていたことも評価に値する(2001年8月28日)
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トロスの伝統的な演技は、実は無名のチーム(多分黒人の低所得層の家庭の子供が多くを占める学校の)クローヴァーの演技をパクってきたものだった。そのクローヴァーのチアリーダーたちの遠慮ない物言いや実際の演技(特に男子チアリーダーの体格は重量級)の重量感ある迫力に圧倒される。いかにも自信に満ちて強そうなクローヴァーと、パクリを知らなかったとは言え負い目のある、これから新たな演技を考えなくてはならないトロスのガチンコ勝負がまず見ていて面白い。

またフットボール応援中のチアリーディングチーム同士のヤジリ合戦(それもしっかり踊りも歌も決まっている)や観客へのアピールなど、チアリーディングにあまり馴染みのなかった私にはとても面白かった。そして大会で様々な強剛チームが演じるチアリーディングの演技の高さと力強さと溌溂とした魅力に参ってしまった。

ここに登場する高校生たちは、とにかく真直ぐに大会に向けて特訓特訓の連続。大会優勝を目指して頑張る高校生たちである。学園ものに付き物の「下ネタ」も「恋愛」もお約束なのでサラリと出てくるが、それはあくまでも付加的なもので、頑張る女の子たちの物語である。ストーリーは単純明快だが、ただのおバカ高校生たちのストーリーではない。キルスティン・ダンスト演じる女の子の前向きな(ちょっと鼻っ柱の強い)元気いっぱいさを応援したくなる。

トロスが演技に行き詰まって雇った振り付け師スパーキーは、『オール・ザット・ジャズ』でロイ・シャイダーが演じたボブ・フォッシーの分身みたいで、観念的な振り付け(指ヒラヒラ)に大いに笑った。彼の指導中に全然溌溂とした演技をしないトロスを観ている観客側としては「?」となったが、やっぱりきちんとしたオチが用意されていた(2001年8月28日)

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)わっこ[*] ことは[*] ピロちゃんきゅ〜[*] ボイス母[*] らいてふ G31[*]

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