ヴィンセント・ミネリの映画ファンのコメント
ジェリーのコメント |
ヨランダと泥棒(1945/米) | 撮影も立派、美術も立派なのだが、おとぎ話過ぎる展開についていくのは実ににしんどい。もっとフレッド・アステアを躍らせてほしかった。ルシル・ブレマーをスターにしたかったというのが、アーサー・フリードの主要目的だったのではないか。⇒ [review] | [投票] | |
ジーグフェルド・フォーリーズ(1946/米) | デコレーション・ケーキのような映画。こうも豪華なレビューを立て続けに見せ続けられても食傷することなく見終えることが出来た。すべて佳品のレビューだが、ジュディ・ガーランドと男性ダンサー達との歌と踊りが最もセクシーでスリリング。 | [投票] | |
踊る海賊(1948/米) | 美術設計が俳優たちの立ち位置を計算に入れて周到に考え抜かれている。色彩設計もけばけばしさの一歩手前で踏みとどまった統一感がある。ジュディ・ガーランドの人格設計にはフロイト的な視点が入っているようだが、このフィルムの基底部に振幅をもたらすわけでもない。何回見ても不思議だ。 | [投票] | |
巴里のアメリカ人(1951/米) | ニナ・フォックという女優、この映画以外ほとんど見かけないが気に入っています。美術が素晴らしい。踊りは、これ以上のミュージカルがあると思うので並。 | [投票] | |
若草の頃(1944/米) | 隠れた映像派ヴィンセント・ミネリの面目躍如たる神品。 マーガレット・オブライエン が怖いおじさんのいる家に近づいていくシーンの表現力は映画の標準を50年先んじている。20世紀初頭の電話の普及が始まった頃の映画らしいエピソード作りも実にうまい。 | [投票] | |
バンド・ワゴン(1953/米) | ショウ・ビズ界のプロジェクトX。 [review] | [投票(1)] | |
恋の手ほどき(1958/米) | ラーナー&ロウ作品のせいか、主役が『マイ・フェア・レディ』のイライザに似る。しかし、レスリー・キャロンがスーブーなので、点は下がる。アメリカ・ミュージカルはなぜかパリを偏愛し、腐臭漂うモーリス・シュバリエがなぜか起用されている。謎に満ちた映画である。 | [投票] | |
ブリガドーン(1954/米) | アーサー・フリード、ビンセント・ミネリのコンビ作。セットの美しさは圧巻。都会の生活を終わり近く見せたのは効いていると思う。 | [投票] | |
底流(1946/米) | 前半は明るく寛闊に進むが、後半暗くもたれてくる。ロバート・テイラー扮する主人公の造形が手に余った。対する女性主人公のキャサリン・ヘップバーンの知的な美しさの造形はすばらしい。撮影・美術ともに戦前MGMの実力を示して申し分なし。 | [投票] |