★4 | 家族はつらいよ(2016/日) | かねてより寅屋のコラボ再現を夢想してた山田が尺に合う面子に巡り合ったということで倍賞の後継として夏川も完全に趣味に合う。老妻の反乱は未遂に終わっても犬の欠伸で済む話。若作りな色気を排した世界では稔侍のベタギャグも心地いい。 | [投票(1)] |
★3 | 熱海殺人事件(1986/日) | 終始ハイテンションで繰り広げられる誇張芝居は、それだけ充分に吸引力を持つ。滅法面白いとは思いつつも、この演出でこれだけ面白いんだったら…との疑念を持ち続けた。小賢しくもないが冒険もなさ過ぎ。 | [投票(1)] |
★3 | 宣戦布告(2002/日) | 「喧嘩も出来ない」現行法を改正せよとのメッセージに一理を感じるが右に傾くのも嫌だ。国内の官邸内ドラマが一気に米・中両軍介入による国際緊張へ拡大する描写が唐突で、そういうバランス感覚の喚起に直結してくれない。 | [投票(1)] |
★4 | 刑事物語(1982/日) | 武田鉄矢に何一つ期待するものもなかったが、予想外の蟷螂拳の健闘に加え直情的に盛り上げる激情の爆発。ベタを恐るるなかれ。聾唖者をヒロインにというのも、あざとさを感じないくらいに心情が籠もっていた。拓郎主題歌も冴える泣きの終盤。 | [投票(1)] |
★4 | エリカ38(2019/日) | 詐欺の全容にせよ主人公の生き様の解明にせよ今一歩の感はあるが、老いをスッピンで晒す美代子の泰然自若が終盤にはエリカの諦念と同期し稀にみる説得性を醸す。希林との縁側ツーショットは音痴までもが虚実錯綜の催涙装置と化する賽の河原めいてる。 | [投票(1)] |
★1 | 恋人岬(1977/日) | 余りに大時代且つ濃すぎる展開は今となってはギャグとして見ればオモロイかもしれない。清順みたいなハッタリ親爺が手掛ければ諧謔味もあるかも知れんが生真面目な西川克己ではシャレにもならない…と当時は思ったか思わんかったか最早知る術も無い。 | [投票(1)] |