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「隼の部屋」(こぱんだ)の映画ファンのコメント

39 刑法第三十九条(1999/日) 顔(1999/日) WiLD LIFE(1997/日) トカレフ(1994/日) プープーの物語(1998/日) BOXER JOE(1995/日) ビリケン(1996/日) 愛を乞うひと(1998/日) 犬、走る DOG RACE(1998/日) 殺し屋1(2001/日=香港=韓国) 月はどっちに出ている(1993/日) 流★星(1999/日) 王手(1991/日) 真夜中まで(1999/日) カオス(1999/日) 勝手にしやがれ!!強奪計画(1995/日) 走らなあかん 夜明けまで(1995/日) 五条霊戦記//GOJOE(2000/日) セラフィムの夜(1996/日) 独立少年合唱団(2000/日) ブラックレイン(1989/米) オーディション(1999/日) 萌の朱雀(1997/日) 人間椅子(1997/日) ミスター・ルーキー(2002/日) 月の砂漠(2001/日) ガキ帝国(1981/日) フル・ブラッド(1994/香港) ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌(1992/香港)が好きな人ファンを表示する

ぽんしゅうのコメント************

★339 刑法第三十九条(1999/日)ガタガタと薬をとりだす鑑定医。所狭しと料理を並べて娘の帰宅を待つ母。事務的に文書を読み上げる検事と弁護士。被疑者のまわりの日常をみごとにデフォルメする森田演出に壮絶な“藪の中”的結末を想像して肩透かしを食う。勝手に期待した私が悪いのか。[投票(1)]
★4顔(1999/日)すりむいた手や膝に血を滲ませ、ヒリヒリとした痛みに耐えること。足のつかない心細さや、鼻から侵入する水の息苦しさを克服すること。いざと言う時の為に、自転車と水泳はマスターしておかなければならない。向上心が折れてしまった女が「振り出しに戻る」物語。[投票(4)]
★4トカレフ(1994/日)巨大な鎌で日常をザクザクと刈り取っていくような阪本順治の潔い画作りは、有無を言わさず観る者を物語の中へ引きずり込む。情緒や繊細さを廃した無骨な展開の中に、アンカーとして人間臭い刑事國村隼を配し日常の臭いを残す映画的センスも抜群。[投票(3)]
★5BOXER JOE(1995/日)辰吉丈一郎に対する阪本順冶の尊敬と愛情が映画から滲み出している。それは、辰吉というボクサーがまぎれもなく大衆に興奮と陶酔を与える表現者であり、同じ表現者としての阪本の同士意識と憧れに近い共感がこの作品の底に流れているからだ。 [review][投票(2)]
★3ビリケン(1996/日)再現された「大阪」の純度の高さには驚かされる。ビリケンと山口智子や学童保育の子供達とのかかわりがもう少し丁寧に描かれていたなら、数々の巨匠達がパリやローマやNYに自らの愛情と思いを託した傑作群に迫る都市映画に成っていたかもしれない。[投票]
★5愛を乞うひと(1998/日)正常と異常の境界が時代や社会の規範によって変わるように、愛情の有無の境目も曖昧であることを照江は教えてくれる。理容店での再会。ひとつの鏡の中に映し出される母娘の顔。視線が交錯する一瞬の緊張。同じ男を愛しながら、愛し合えなかった母娘の苦悩。[投票(5)]
★3犬、走る DOG RACE(1998/日)役者や新宿という舞台、ストーリーも嫌いじゃないのにどうもしっくり来ない。やっぱり、私はこの監督と波長が合わないようです。[投票(1)]
★4月はどっちに出ている(1993/日)岸谷五朗は生まれつきの嘘つき顔に感謝すべきだろう。[投票(4)]
★4王手(1991/日)浪花節的湿っぽさを排除し、勝負事を形式の中に閉じ込めてしまった中央エリート主義に対する大阪パワーの象徴として飛田(赤井英和)を描く阪本順治の潔さとセンスが痛快。後継者として孫のように飛田を見つめる若山富三郎の存在感も素晴らしい。[投票]
★2真夜中まで(1999/日)カッコ良いのは冒頭とエンディングのカルテットの演奏シーンだけ。ベースになっている話が全然面白くないのだから、いくら撮影に凝ったところで完成度の低さはいかんともしがたい。せめてヒロインをもう少し魅力的に撮って欲しかった。[投票(1)]
★4勝手にしやがれ!!強奪計画(1995/日)画面中央を起点に左右に深く伸びたY字路の奥から、猛然とで観客に向かって自転車で突進してくる前田耕陽の唐突さ。これぞ活劇の神髄というファーストカットのインパクト。そして、涼しい顔で大胆な七瀬なつみと強面ながら小心な菅田俊の対比の妙。 [review][投票(3)]
★4走らなあかん 夜明けまで(1995/日)遊びの時間は終わらない』が生真面目さの正の追求なら、こちらは萩原聖人が負を追求。萩庭貞明監督の丁寧な映画作りで好感が持てる佳作。[投票]
★4独立少年合唱団(2000/日)歌うことは人間の本能であるが、歌うことに意味はない。この虚しいメッセージが、じわじわと訪れた戦後の転換点である70年代初頭の空気をよく表している。少年と同世代の私には、作品まで混乱させてしまった所属をなくした者たちの不安と諦観が理解できる。[投票]
★3ブラックレイン(1989/米)あくまで日本仕様の高倉健の芝居がマイケル・ダグラスと噛み合わせが悪いのだが、そのギャップがリアルともいえる。一方、国籍やジャンルを凌駕する松田優作のぶっ飛び方は異国間差異を無化するファンタジー。このバランスの悪さが魅力といえば魅力。[投票]
★3萌の朱雀(1997/日)ゆっくりと呼吸するような河瀬直美の間と、まばゆい輝きを発する田村正毅のショットの連動に、中国や台湾の良質な映画が持っているのと同じアジア的な自然と人間の息吹を感じる。登場人物の感情はさておき、互いの関係はもう少し親切に説明して欲しかった。[投票]
★5ガキ帝国(1981/日)都市で育った少年たちにとって、街とはすなわち遊び場であり、万博を目前に変貌する大阪で遊び場を取り上げられたガキたちは、知らず知らずのうちに一線を越え、踏み込んではならぬ大人の領域に迷い込む。無邪気な暴走が生んだ乱暴で唐突な青春との決別儀式。 [review][投票(2)]
★2ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌(1992/香港)ルールもヘチマもなく、子供のごっこ遊びのような銃撃戦が延々くりひろげられ、目先の被写体はアホほど動きまわるわけだが、映画自体はまったく動かずグルーブ感ゼロで、どうしようもなく退屈。「静や緩」があってこそ「動や急」が活きるのがアクション映画では。[投票]