稲野和子の映画ファンのコメント
淑のコメント |
告白的女優論(1971/日) | 水面の月影を追うようなとりとめのない、しかし、美しい映画。虚実を巡って話は転々とするものの、つまりは「見えるものがすべて」。「告白的」と言いつつ、終始表面的に遊んでいる。 | [投票] | |
893愚連隊(1966/日) | ふつうなら雑魚扱いの連中を主役にすえるのは、当時、一世を風靡した仁侠映画のヒロイズムへの拒絶・軽蔑なのだろう。そこは買いたいが、ケチくさいものはやっぱりケチくさいので困ってしまう。五条楽園をはじめ、場末の京都の60年代の姿を見られるのは貴重。 | [投票(2)] | |
大日本帝国(1982/日) | 脚本家の「天皇の軍隊」に対する思いはともかく、80年代東映大作映画特有のあざといメロドラマ的演出に辟易。このテの湿った描写が日本の戦争映画をどれほど駄目にしているか…。 | [投票] |