芦田正蔵の映画ファンのコメント
車夫遊侠伝 喧嘩辰(1964/日) |
冒頭、主人公の車夫・辰五郎=内田良平が桜町弘子を見染めるシーン。人力車に乗った桜町を橋の上から川へ落してしまったことで、なぜか一目惚れをしてしまう。なんという理屈を超えた展開! [review] (ゑぎ) | [投票] | |
一本気で喧嘩っ早い主人公といい、貫禄ゼロのすっとぼけた親分といい、登場キャラクターがマンガそのもので、これは脚本にクレジットされている鈴木則文の嗜好と思われるが、このクセのある人物たちを見ているだけでも充分楽しい。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(1)] | |
これまた傑作。恋に落ちる瞬間が文字通り「落ちる」運動と同期しており、さらにはこのシーンを含め幾度も出てくる加藤泰的な「橋」。ラストシーンの「橋」は霧に覆われ、光源不明の光が内田良平と桜町弘子の婚礼を美しく包み込む。この世ならざる風景だ。 (赤い戦車) | [投票(1)] |