★5 | セットの貧弱さをカバーする為のスモークを視覚効果に昇華させるフォードの非凡さ。また密告後のマクラグレンの心情が痛いほど伝わるその演出。特に通夜席で転がるコインや、暖炉で灰と化すポスターの燃え方のその鮮やかさ!ラストの救いも泣ける。 (ナム太郎) | [投票] |
★4 | ほとんど台詞なしで推移する前半30分は最高!の一言。影を強調した照明も最高。但し、その後のマクラグレンはアカデミー賞が好みそうな心理的演技に少々陥っていると思う。乱闘したり騒いでるだけで物語が推移していくのだが、フォードらしいダイナミックさは希薄。冒頭と最後、十字架に磔にされたようなポーズをとらせるのもあまりに直接的で好みではない。恐らくラングの『M』を意識しているのではないか。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 深い霧の闇に閉ざされた一夜の出来事として、地下組織という陰(かげ)の活動家たちの、さらに優しさが弱さとなって露呈する構成員の心の暗部という陰が描かれる。表社会に対しての裏、責務に対しての裏切りという二重構造の「陰の話」が密告者を追い込んでいく。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | あらゆる映画の感情をフィルムに定着させることが出来た不世出の天才監督のその偉大さを思い知ることができる。傑作。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |