★4 | アメリカとは朝鮮にとって何なんだろう、というまずストレートなテーマが日本のそれとダブってしまう。隣国とはいえ、状況的にはまったく同じ。だが、政治的なテーマにしていないところがギドクの才能だろう。 [review] (セント) | [投票(1)] |
★4 | いつも通り、目的のためにはリアリティを失わせてもなお登場人物に過激な行動を取らせるキム・ギドク。今回は、登場人物それぞれのつながりが繊細で緻密で絶妙なだけに、そういった「歪んだ感情」がどこかで自分に繋がると思わせるだけの威力がある。 (SUM) | [投票] |
★5 | 何者かに魂を引きちぎられた少年少女の傷は、民族の分断を生んだ戦争から幾十年を経てまだ癒えない。復讐の相手を求めて這いずるかれらの視線が遠く見晴るかす空に、何物も解決してはくれなかった米軍機の姿が。 [review] (水那岐) | [投票(2)] |
★5 | 同胞同士で殺し合い、気付いてみると巨大な何ものかに侵食されていた世界。生まれながらにして先の見えない閉塞状況の中に置かれ味わう苦悶。やっと若者達が生きる意義を見出したとき、その意志が負の力となって昇華していくさまが痛ましい。悲しい青春映画だ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 突き刺さるギドク節。生半可な気持ちで観ると、目をやられるぜ。 [review] (町田) | [投票(3)] |