あの、夏の日・とんでろじいちゃん(1999/日)ファンのコメント
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紙屋悦子の青春(2006/日) |
秀作が2本続いた黒木の遺作。終戦寸前、特攻隊が飛び立っていた鹿児島でのある人たちの日常。まさに平凡な人たちであるが故に国民の一人一人が戦争をどのような気持ちで捉えていたか、毎日をどのように過ごしていたか、 [review] (セント) | [投票] | |
この作品には三つの時間が流れている。戦時下の紙屋家に淡々と流れる疲労と諦観に溢れた日常という時間。東京大空襲で両親を亡くし、一生の伴侶となる男を得るまでの悦子の青春という時間。そして、冒頭の夕焼け空へ続く数十年に及ぶ二人の戦後という時間。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] | |
『TOMMOROW 明日』では冷徹に、『美しい夏キリシマ』では詩情豊かに、『父と暮らせば』では優しく。晩年の黒木和雄はタッチを変えながら、何かにとり憑かれたように戦争映画を撮っていたが、遺作となった本作ではユーモラスに、そして小津安二郎のようなタッチで戦争を描く境地に達している。急逝が非常に残念。['07.2.24ギンレイホール] [review] (直人) | [投票(3)] |