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エミリア・ウンダの映画ファンのコメント

制服の処女(1931/独)が好きな人ファンを表示する

祇園の姉妹(1936/日)************

★5この作品が完成して実際に観覧した、京都の芸道に生きる人たちはみな激怒したそうである。よくこの作品を称して「リアリズムの極致」という評価を冠せられるが、私はそうではないと思う。あまりその言葉に執着せずに、「男と女の有り様」そのものを考えながら見るのが一番肩がこらず、なんといっても見やすい。1936年の大昔と現在、何も変わらないではないか。そのことに、溝口のみが気付いていたという事だ。 (takud-osaka)[投票(4)]
★5祇園の芸妓の生活。あの頃は、女は売りもの買いもの、の世界だった。そこに実(じつ)を見出そうとする姉と、その姉を見て来たからこそ逆の極端に走る妹。いつの世も男と女は、化かし合い。が、描かれない古沢は後ろ髪を引かれていた、と思いたい。切ない。 (KEI)[投票]
★4私の知っている山田五十鈴は、朝起きて一本でも皺があると美容整形に駆け込む脅迫神経症的お婆さんでした。 [review] (りかちゅ)[投票(1)]
★5主人公が“立つ”演出、テンポのいい台詞廻し、何より笑いとペーソスがうまく同居している。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu)[投票(3)]
★5京町家の奥行をどこまで行くのかと思うほどの横移動で映し出し、細長い祇園の路地を縦構図で男のシルエットの大きさ変化で表現して見せて、狭い町家の部屋を障子や壁を前に置いて奥行もたせて人物を撮る。シュールで教科書のようで天才的な絵作り。10代のはずの山田五十鈴の凄さ。 (動物園のクマ)[投票]
★4ぽんぽんと機関銃のように向こうっ気の強い言葉が飛び出す芸者おもちゃとおっとり型の姉の梅吉の対比が分かりやすく、歯切れのよい演出とともに快い映画の律動感を生む。悔しさ、執着心が抽象化・社会化せずに具体的で私的なものであり続けるのが溝口映画。 (ジェリー)[投票(2)]