ゴダールの決別(1993/スイス=仏)ファンのコメント
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ドイツ零年(1948/伊=独) |
ある時本作の粗筋を友人に説明していて、ラスト20分で言葉に詰まってしまった。「少年が彷徨する」と一言で済んでしまうのだが、そんな簡単に片付けられるものでないことは映画を観た皆さんならよくご存知であろう。リアリズムを超えた映画のリアルが其処にある。掛け値なしの傑作。 (赤い戦車) | [投票(1)] | |
あの延々と続く彷徨は日本においてならば「道行き」という演技になるだろう。一人であって一人ではない、亡き父との最後の散歩。しかし、ロッセリーニは、虫眼鏡で昆虫を覗いているかのような対象への距離感でこの道行きを描く。情緒に溺れぬ即物性がかえって強烈な主張となる。 (ジェリー) | [投票(1)] | |
主人公の歳(12才)が絶妙。子供と大人の中間だ。もう少し大きければ就労か不良か、小さければ子供らとサッカーで遊んでいただろう。大人の要望に応えたいと思う年頃。だから社会のシワ寄せが一番行く年頃ではないか。零年の社会を、彼で具現化した様に思える。 (KEI) | [投票(2)] |