★3 | 落ちてゆかざるを得えず、落ちた女の倫理と諦観の葛藤。面白い題材なのに話の展開があまりにも性急すぎて、その行動にいたる心の振幅が見えない。製作過程で何らかの事情で、上映時間の短縮を余儀なくされたのではないかと思われるぶつ切り構成が残念。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 本当に目の前で出来事が起こっているような臨場感が溝口映画の得難い魅力。説教臭が気になるものの、この作品も圧倒させられた。そして、戦後の焼け跡の風景を捉えた撮影がロベルト・ロッセリーニのように素晴らしい! (太陽と戦慄) | [投票(3)] |
★3 | 黒澤明の『わが青春に悔いなし』に似ているなあ、と思いながら観ていて、後で同じ久坂栄二郎の原案だと判った。確かにどちらにも何か共通の幼さが感じらる。それはいかにも図式的なキャラクタリゼーションとストーリを支配している教条主義の嫌らしさ、と云えるかも知れない。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★4 | 『嫌われ松子』どころの話じゃないさ。 [review] (きわ) | [投票(2)] |
★3 | 田中絹代の初の汚れ役はなかなかの迫力。前半の慎ましい妻よりも後半の汚れた女の方が本領のような気がする。 (直人) | [投票(1)] |
★3 | 劇伴はベートーヴェンの「運命」の一節に似た旋律で、切羽詰まったような旋律を繰り返しながら、どこへ発展していくでもなく悲鳴に似た音を伸ばして途切れる、という、この映画の物語を体現したような印象だ。 [review] (煽尼采) | [投票] |